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関係ないですが今うちに青薔薇があります@
・・・うーん・・・華やかさにかけるような気がするのは私だけですか・・・?
とりあえずゴミ箱作りました~
基本捨てるのはもったいないかも・・・な話をアップする場所になるでしょうv
(といってもそんな話全然無いんです;・・・書いてないから 笑)
今回はこの間アップした「それは等しく平等に」の話の別バージョンです。
そこにも書いたと思いますが本来書いていた話を5話捏造に改造したので・・・
その元になったやつですね。
見比べていただけると面白いかも。
会話文は殆ど同じですv
違っているのはあれがルルーシュ視点でこれはスザク視点で書いている点ですか。
ちなみにこれは25話捏造です。
調整していない状態の文章なのでおかしい点もあります。
何がやりたいのかと言うとそれはスザクさんに厳しい小説を書きたかったわけですね。
ルルーシュの精神が弱い感じとか。(その辺削除リましたけど・・・その設定だったときはルル→スザでしたし)
それでOKな方は下からどうぞー☆
「ルルーシュ!」
二人は互いに銃を向けた。
「スザク・・・」
そこでルルーシュが僅かに銃口をスザクからずらし、名を呼んだ。
スザクはルルーシュの自分の名の呼び方が想像しいていたものと違っていたこと、そして銃口を向け合っていたのにルルーシュはそれを逸らしたことに眉を寄せた。
「スザク、なぁ・・・俺たち友達だよな?」
何を企んでいる?
スザクはその問いに訝しげな視線を向け、口を開く。
「・・・あぁ。友達だ。」
「そうか。」
そういうや否や、こちらに向けていた銃を本格的に下ろし、視線を逸らした。
スザクにルルーシュの意図が読めず銃口を向けながらも次に何をするのか注意を払いながら見ていると、再びルルーシュはスザクのほうへ視線を向けた。
「なぁ、スザク。俺たちが友達であるというのなら、教えてくれないか?最後の記念だと思ってくれていい。」
「最後・・・?」
「あぁ。こうして俺たちが面と向かって話すのは多分最後だろう?」
色々とあるだろうしな。と言うルルーシュの言葉にスザクも納得する。
そうだ、きっとこれが最後。自分たちのどちらかがどちらかを殺すとしたら、もうこうして向かい合うこと合うことはもうないだろうし、俺がそんなことはさせないが、ルルーシュがこの場から何らかの策を講じて逃げたとしてもきっとこれが最後だろう。
スザクはそう考え、頷いてから銃を下ろした。
「・・・なんだ?」
「ずっと、聞いてみたかったんだ。俺たちのことを知っているやつに。それは会長でも、よかったのかもしれない。会長も知っていたからな。」
おどけて見せる姿は学園でよく見かけたもの。
そうやって自分たちを騙していたのかと思うと、スザクはそんなルルーシュの姿に怒りを覚えた。
「けれど俺はお前に聞いてみたい。お前でなくてはならない・・・今はそう、思うんだ。
なぜならお前は、俺が皇族であり、そしてゼロであることを知っている。だから・・・会長ではいけない。」
「・・・それで?」
先を促せば、ルルーシュは僅かに苦笑していた表情を引き締め、まっすぐとスザクの方を見る。
「なぁ、スザク・・・俺はどうすればよかったんだと思う?
ブリタニアの滅亡を企む反逆者ゼロ。多くの犠牲の上に立つ、それが今の俺だ。それを考えるには、それに沿うように生きるには遅すぎだ。
けれど時々思ってはいた。他に方法はなかったのか・・・と。
お前なら、ちゃんと答えてくれるだろう?俺たちは友達だから。」
「どうって・・・」
「俺が、俺とナナリーが安心して暮らすには、どうしたらよかったんだと、お前は思う?」
「・・・もうすでに手に入れているじゃないか。君たちは、幸せに過ごしている。」
何を今さらそんな事を聞くんだというような視線をスザクは向けた。
そうだ、そんなルルーシュが、どうしてこんな反逆なんて、ゼロなんかにならなくちゃいけない?
「確かに、すでに手にしているかもしれない。けれども、俺たちは幸せじゃない。」
「なんで?君たちは笑っているじゃないか。ミレイ会長の起すイベントを楽しんだり、少しだけ退屈な授業を受けたり・・・どれも平穏な学生生活だ。それの何が不満?!
君って、そんなに高望みだった?」
やっぱり元皇族だから?皇族だからこの平穏な学生生活じゃ満足できないって?そんなに煌びやかな生活に戻りたいのか?!
まさか自分の知らないルルーシュの姿がまだあったのか、とスザクは目の前にいる人物を嫌悪した。
しかし、今更だな。と心の中でため息をつく。
そう。自分はルルーシュに騙されていたのだ。彼は笑顔で人を騙していた。それを考えれば、これくらい増えたことなど些細なこと。
「笑っている、か。ならスザク・・・その2年後は?俺たちはどうなっているんだ?」
「ルルーシュは大学生になって、ナナリーは高校生になる。」
「じゃあ、その4年後は?」
「・・・ルルーシュは社会に出て、ナナリーは・・・大学に。」
「なぁ、俺たちがそうやって普通に生きていけると、思うか?」
「・・・。どういうこと・・・?」
「俺たちの今の名前は?」
「ルルーシュ・ランペルージ、ナナリー・ランペルージ。」
「本来の名前は?」
「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア・・・ねぇ。なんなの?さっきから。質問の意図が読めないんだけど。」
そんなスザクの疑問もルルーシュは無視をして、そのまま同じように質問を続ける。
「・・・どうして俺は、名前を二つ持っている?そして、本来の名前は、今現在どうなっている?」
「ルルーシュ!」
「俺の質問はこれで最後だ。俺の聞いた質問を繋げて考えろ。お前はすぐに答えを知りたがる・・・お前の悪い癖だな。」
直したほうが良いじゃないか?そうした言葉にスザクはルルーシュを睨みつけたが当のルルーシュは涼しい顔をして答えを待っている。
仕方がなくスザクはそれに答えた。
「・・・・・・・・・ルルーシュたちが生きていることがばれないように、死んだと、思わせるために偽名を・・・・・・っ!」
そこまで口にしてから、スザクは大きく目を見開いた。
そんな、でも・・・!
「それで?そんな俺たちが、社会に出て行けるか?」
「で、でも!今みたいにルルーシュの後見人だったアッシュフォード家が・・・
二人の人間の戸籍を改竄したんだから、それ位アッシュフォード家が何とかしてくれるんじゃ・・・!」
「何とかって、そんな希望的観測に縋っていられないんだ、俺たちはいつ売り渡されるかわからないんだぞ?」
「でも、会長はそんな事!」
「決定権は会長じゃない。会長の、親なんだ。見ていればわかるだろう?会長が、婚約の話を断れないでいるのを。それはそうしたところにも反映されている。
それに会長もよく言ってだろう?親は昔の繁栄を取り戻したいらしい、と。以前はアッシュフォード家は大貴族と言われ、皇族の中で身分が低いとは言え、それでも皇族であった俺の婚約者だったからな・・・」
「だからって、ゼロなんかにならなくても方法なんか沢山あるだろう?!」
そう言ったスザクを困ったように笑ったのは、ルルーシュ。
それはゼロの傲慢な笑みではなく、ルルーシュ・ランペルージの・・・
「だから、スザクにそれを今聞いているんじゃないか。もう、やるには遅すぎたとしても、聞いておきたくて・・・な。
他にどんな方法があった?なぁ、俺たちは友達だ。これは最後の願いだ。教えてくれるだろう?スザク。」
「ル、ルルーシュ・・・」
いつの間にか変わっているルルーシュの態度にスザクは戸惑う。
「俺に、いつもみたいに。警察や軍に入れって・・・言うのか?お前。」
「そ、そうだ!こんなことをするんじゃなくって、軍や警察に・・・!」
「さっきまでの話は覚えているか?スザク。」
「っ!」
「お前も軍人なら、知っているだろう?警察なんかは、身辺調査をされるんだ。身内に犯罪者がいないかどうか。そんなことがあるというのに、入れる訳がないだろう?なぁ、スザク。」
「ぁ・・・」
「なぜなら、俺は、俺たちは、死んだ皇族だ。偽造している身分証もバレてしまう。成長したからといって、面影の残るのは当然だ。上が見たらわかる者にはわかるだろうな。もし皇族となったとしたら・・・俺たちはブリタニアにとって都合の悪い存在だ。多分殺されて・・・しまうだろうな。」
殺されて・・・の部分を僅かに強調し、ルルーシュが悲しそうに微笑んだ。
スザクはそんなルルーシュの姿に思わず息を呑んだ。
知らなかったわけじゃない。気がつかない振りをしていた。本当は知っていた。知って・・・
「それで、スザク?これ以外にもあるんだろう?沢山って・・・言っていたしな。教えてくれないか?」
「あ、そ・・・それは・・・そうだ、僕が守るって言ったじゃないか!ルルーシュが隠れて暮らしていても、僕が稼いで、君たちを守って・・・」
「お前が?そうか。それはありがとう。けれどそれは先ほどの話と同じだな。身辺調査をされると、言っただろう?特にお前は・・・名誉で軍に入ったのだから身辺調査は徹底されているはずだ。」
「そ、な・・・」
「他には?」
「他・・・」
「・・・なぁ、スザク。俺の望みは幸せな世界なんだ。虐げられることの無い世界。これは、こんな小さな願いさえも、叶えてはいけないのか?」
悲しそうに顔を歪ませるルルーシュに、スザクは先ほど己が口にした言葉を思い出した。
『君の願いは叶えてはいけない!』
「あ・・・・」
「話はこれくらいにしようか。スザク。」
浮かべていた笑みをルルーシュは引っ込めた。
銃を向け合っていたときのような表情に戻ったルルーシュは、抑揚の無い声音でスザク、と名を呼んだ。
「・・・ぇ・・・?」
「もう終わりにしよう、スザク。お前がこの事で傷つくことはない。それにこれを考えてももう過去の事だ。どうすることも出来ない話だ。
過去に戻って、ギアスの暴走を止めることも出来ないし、俺がゼロになるのを止めて他の方法を取ることも出来ないし、母が死ぬのを防ぐことも出来ない。そうだろう?スザク。」
再度名を呼んで、ルルーシュはスザクの方へ一歩踏み出した。
「ル・・・ル、ルーシュ・・・?」
「なんだか色々と疲れたんだ。なぁ。殺してくれないか?その銃で。
そうだな、お前にも益になることが無ければならないか。ならばお前は俺を撃って皇帝にでも差し出せ。そうすればお前の望むものが手に入るだろうな。なにせ、俺はブリタニアの反逆者、ゼロだからな。」
「何を・・・」
「ここが心臓だ。さぁ撃て、スザク。」
「ルルっ!」
「どうした?目の前にはお前の憎き仇がいるんだぞ?」
「そっ・・・」
「出来ないのか?お前の目の前にいるのは、ユーフェミアを殺した、人物だ!撃て、スザク!」
「う、わぁぁあああぁぁぁああぁぁ!!!!」
一つの銃声が洞窟内に響いた。
その音と同時に一人が崩れ落ちる。
「あ、あぁ・・・あぁぁあ・・・」
溢れる涙の意味は、いったいなんだろうか。
「ルルー・・・シュ・・・」