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コ/ー/ド/ギ/ア/スの二次創作ブログ。 ル/ル/ー/シ/ュ至上主義な為、非常に白主従… 特にス/ザ/クに厳しくなる可能性有り。 苦手な方はお気をつけを…
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最近好きなものはギ/ア/ス!今から4月が楽しみ!
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三日坊主な私が始めたサイトなので
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R2捏造小説

ナナリーとC.Cですね。

*ナナリーに厳しいと思います。

本来この間の7話前にアップしようと考えていましたが・・・間に合いませんでした;
なので7話は無視した内容そのままをアップしましたv






お久しぶりです。元気ですよー

でも、今月まだあと三回テストがあるので鬱ですよ。

今日もテストを受けました。そして木曜にもテスト・・・イヤダァァー…!

















手にしたものと残ったもの

 

 

 




先日総督就任の挨拶を済ませた部屋と同じ場所で、ナナリーは先日と寸分の変わりも無く同じ場所に座り、隣に枢木スザクを従えそこで静かに待っていた。
普段その部屋はパーティーが行なわれることが多いのだが、今日は多くのテレビカメラが設置され、報道陣が詰め掛けている。
この場にいるものは固唾を呑んでいつ開かれるかわからない、扉へと視線を向けていた。

 

先日、就任の挨拶の時ナナリーは行政特区日本の設立を再び行なうことを宣言した。
総督としてその宣言をした時の彼女の表情には何の恐れも浮かんでおらず、寧ろ自信に満ち溢れていた。
全くの無名だった皇族。そんな少女が突然のエリア総督という地位についた。
それが民衆には以前副総督で、同じように行政特区日本の宣言をしたユーフェミアと違って見えた。
ユーフェミアは皇位も高く、姉のコーネリアは同じエリアの総督と言う地位についており、何かがあれば彼女の姉が何とかするのだろうと、そういった認識が人々にはあった。
けれど、そんな彼女が起した日本は形にならずに消え去った。宣言をした彼女の手によって。


しかしこの少女は皇位が低いが、無名で総督に就いたこと。それが民衆の期待を助長させた。
自信のある態度。それは何か自分たちの知らない策があるのだと。この無名の皇女ならば、と。

そんな期待を背に総督であるナナリーはユーフェミアと同じように再びエリア11を混乱の渦に落とした反逆者であるゼロに声をかけた。
そうした呼びかけで設けられたこの席は、今後の多くのエリアの未来になるかもしれない瞬間を、多くのブリタニア人、そして日本人の注目すべきものになっていた。


ガチャリ。重々しい扉の開く音をさせて入ってきたのは、ゼロ一人。
総督に向かって入り口から一直線にひかれた赤いじゅうたんの上をゆったりとした歩調で歩いていく。
それを両脇から沢山のフラッシュがゼロを向かえた。


「ゼロっ!」

嬉しそうにナナリーが身を乗り出す。それを椅子から落ちないようにスザクは近寄って支えた。


「来てくださったのですね!嬉しいです!」


そう言って笑うナナリーにゼロは無言で歩き、中心まで来るとぴたりと止まった。
そんなゼロにナナリーは気分を害した様子を見せず、寧ろ嬉しいのだといった感じで話し始める。


「私、知っていました。貴方がゼロであると。始めから気がついていました。それでも、私は見ていない振りをしてきました。」


総督の言葉に詰め掛けた報道陣からざわめきがおきる。
ゼロとこの皇女はいったいどういった関係なのか、と。ナナリーの脇に立つスザクはその言葉に眉を少し寄せただけでとくに動きはなかった。


「もっと違うやり方があると思います。だから、私は行政特区日本を再びこの地に・・・」


そこでチラリとスザクを見てから、ナナリーは再びゼロへと顔を向けた。


「ゼロ。お姉さまのこと、あれは事故だったことをV.Vさんに窺いました。あれさえなければ行政特区は実行されていた、と。
私にも、あの方法が一番優しい世界を作るうえで一番なのではないかと思うのです。
昔の私はただひたすら小さな世界でかなわぬ夢を口にするだけ。

でも、今は違います。

それを行なえるだけの力がこの手にある。先は険しく困難です。しかし、私は、貴方となら、貴方と共に未来を作ることが出来るならば・・・それはなんの障害にもなりません。だから・・・」


背筋を伸ばして柔らかい笑みを浮かべ、ゼロに向かって手を差し伸べた。


「ゼロ。共に願いましょう。そして実現させましょう。優しい世界を。」


その瞬間、沢山のフラッシュが二人を包む。

 





「・・・・クスクス・・・アハッ・・・アハハッアハハハハハハッッ!」







「!?」

 

突然上がった笑い声に、ナナリーを含めその場にいた、そしてこの中継を見ていたテレビの向こう側の人々は思わず目を見開く。
一頻り(ひとしきり)笑ったゼロはフラリと一歩前に出る。
それを見て脇に立っていた警備のものが一斉に銃を向けるがナナリーが手を振って止めさせた。


「・・・何を言っているんだ?お前は。」

「なっ!」

「私は、お前に伝言を届けに来ただけだ。」


そういうとゼロは仮面に手をかけるとゆっくりと外した。
そこから現れたのは、緑色の長い髪の毛を持った少女。左右に頭を振ればサラリと流れる長い髪はふわりとその場を舞った。
外した仮面を脇に抱え、残念そうに苦笑すると瞳を細めた。


「まさかお前がそんな風になるとは思わなかったよ。」
「・・・・・・もしかして、C.Cさん・・・?」
「・・・久しぶりだな、ナナリー。」


つい先ほどまでの表情はすでに無く、ニヤリと笑うC.Cが目の前にいるナナリーを見つめた。
あれがゼロの正体か?と囁きあっていた人々は次のナナリーの言葉に口を噤む。


「ど、して・・・ゼロは、ゼロはどこですか?!」
「ここに行きたくないと言ったからな、私があいつの代わりに来たまでさ。」
「そんな・・・どうして・・・」

「どうして?何をふざけたことを。ゼロがあいつだと分かっていて、どうしてお前はあいつを否定したんだ?」
「でも、私はそんなやり方は間違っていると思うのです。それに、聞いたのです。以前の行政特区に賛同したことを。だから・・・!」

「だから今回も賛同すると?前回は予期せぬ事態があったから、けど今回は何も無いから手を取り合って再建できると?何をバカな。
あいつの正体に気がついていたのなら、どうしてあいつがゼロになったのかにも気がついているのだろう?!」


「そ、れは・・・」


「自分がいたからだと、気がついていたのだろう?自分がそう願ったからだと、気がついていたのだろう?
そして気がついていたから、今回自分がそう望めば、あいつはそれに賛同してくれると思ったんだろう?とんだお姫様だ・・・あいつの心を利用するなど、私が許さない。」

「っ!そんな!利用だなんてっ!私はただ・・・!」

「利用といわずなんと言う?あいつは心から優しい世界をお前にあげたくて、この道を突き進んだというのに。お前も同じだな、あのピンクの女と。」

「っ!貴様!」

はき捨てるように言われた最後の言葉にスザクが反応するがC.Cはすぐにスザクなどどうでも良いとでも言うように、視線を逸らした。


「C.Cさん!教えてください!ゼロは、ゼロはどこにいるのですか?!」


前に出ようとするスザクをナナリーが右手で止めると、顔を真っ青にして肘掛に力をこめた。
笑っていたC.Cはその言葉に笑みを消し去り金色の瞳をまっすぐにナナリーへと向けると冷たい声で一言だけ吐き捨てた。

 

「死んだ。」

 

「・・・ぇ・・・」
「・・・まぁ、実際には生きているがな。」
「・・・どういう、意味なんですか?」


眉を寄せたナナリーを静かに見てから、C.Cは両手を広げ天井を見ると目を細めて歌うように口を開いた。


「生きてきた意味を失って。生きる意味も見失って。・・・残ったものはなんだったか。」


見上げた天井には花を模したステンドグラス。差し込む光がガラスを通してきらきらと儚く輝く。その様はまるで誰かのようでC.Cは少しだけ悲しくなった。


「さて、今こそ私はこの場に来た役割を果たさせてもらおうか。エリア11総督ナナリー・ヴィ・ブリタニア。お前への伝言を預かっている。」

「なに、を・・・」


赤い唇が弧を描く。C.Cは持っていた仮面を愛おしそうに右手で撫でるとスッとナナリーへ視線を向けた。


「・・・ナナリー、ナナリーが進む道を俺には否定は出来ない。
そしてそんな道に俺と言う存在が障害であるというのなら、俺はナナリーの邪魔はしたくない。

だから俺は消えるよ。

俺のいなくなったこの場所で、ナナリーの思うとおりの優しい世界を作っておくれ。」

「い、ゃ・・・どう、して・・・私は・・・そんな、そんなはずじゃ・・・!私・・・私、は・・・!」
「ナナリー!」


カタカタと震えだす体をナナリーは自分の手で腕を掴んで耐えるように身を縮こませる。
支えるように肩に触れるスザクを鼻で笑ってC.Cは再び口を開いた。


「受け入れることに疲れたあいつは全てを放棄した。
ゼロであったことも。親友であった者との記憶も。そして・・・妹の存在も。全て全て捨て去った。」

「っ!そんな・・・!」


「偽りの記憶は真実となり、偽りの弟は真実となる。」


「偽りの、弟・・・?それ、は・・・」
「さぁ、こんなところにもう用は無い。私はこれで帰らせてもらうぞ。その場所で愚か者同士仲良く『理想の世界』でも創っていればいい。」


そう言ってマントを翻し来た道を歩いていくC.Cの後姿に向かって伸ばしていた手を翻して伸ばすが、届かない。
ナナリーの両目からはジワリと滲んだ涙は気づけば溢れ、流れていた。


「・・・待って!待ってください!お願いっ!待って!私を、ゼロに会わせてっ・・・!ゼロにっ!お兄様に!お願いしますっ!C.Cさんっ!待って下さいっ!」

 

叫び声に一度も振り向くことも無く、重たい扉は静かに閉じられた。

 

 

 

 




 

部屋を出たC.Cは持っていた仮面をその場に落として冷たい目でそれを拾わずに視線を向けた。


「結局、残ったものはこんなもの。」

 

そう呟いて、C.Cは振り返る事無くその場を後にした。







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